ロイ・アンダーソン監督「さよなら、人類」(2014)
こんばんは。
気になる映画「さよなら、人類」についてのお話です。
ロイ・アンダーソン監督「さよなら、人類」(2014) あらすじ
サムとヨナタンは面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンコンビ。現代のドン・キホーテとサンチョ・パンサのように、さまざまな人生を目撃する。臨終の床の老女は、天国に持って行くために宝石の入ったバッグを死んでも放さない。フェリーの船長は船酔いするため理容師に転職。現代のバーに立ち寄るスウェーデン国王率いる18世紀の騎馬隊・・・。何をやっても上手くいかない人たちの哀しくも可笑しな人生。万華鏡のような世界へと私たちを誘ってくれる。
(引用:
映画「さよなら、人類」オフィシャルサイト - シノプシス&キャラクター -
より)
この映画を観たのは、一年前くらいの時です。飯田橋ギンレイホールで観ました。FacebookかTwitterで宣伝しているのを見て、「さよなら、人類」って「たま」の歌じゃん!とか勘違いして、検索したら、全然たまと関係なかったけど、なんか面白そうだから観てみようと思い、父と観に行きました。
(ちなみに「たま」の「さよなら人類」はこれです↑)
感想
とても画が綺麗でした。映画(えいが)ならぬ、絵~画(えーが)みたいな・・・(無理やりすぎる)。ただものすごく好きかと言えば、そうではないです。なんと言い表していいやら・・・。ずっと遠目の構図が続くのですが、あまりにも客観的過ぎてクールな割に、生温かいジョークも入り、すごく奇妙な気持ちになります。たぶん作者の意図通りかもしれません。しかし大好きというほどではありませんが、美術作品として観るには非常に面白い映画だなと思いました。この作品を世間一般でいう、エンターテイメント系かアート系に分類するなら、どちらかというとアート系に感じます。※エンタメとアートの線引きについてはここではあえて不問とします。
自分は元々、絵が好きで、今まで描きながら絵を勉強してきたので、「絵を描く」ようにものを見たり、考えたり、作ったりすることがあるのですが、映画も同じように「絵を描く」ように作りたいなと思っています。ロイ・アンダーソン監督の映画は、彼が描くドローイングから派生して作っているそうですから、「絵を描く」ように映画を作る点においては、まさに私がやりたいことと合致しているので、まるでお手本となるような映画です。ロイ・アンダーソン監督の場合は、あのような作風になりましたが、私が「絵を描く」ように映画を作った場合、どういう風になるのか、次回作で出来る限り試してみたいです。
ロイ・アンダーソン監督の他の作品も気になります・・・(やっぱり好きじゃんか)
峰丸プロダクション
岡村峰和