峰プログ

峰丸プロダクション代表の岡村峰和による公式ブログサイトです。

峰プログ

父方の祖母の命日にて

こんばんは。
10月31日はハロウィンですね。実は父方の祖母の命日でもあります。今回は私の祖母、三船子おばあちゃんについてお話ししたいと思います。

 

f:id:minepro-samuraimovie:20171031220852j:plain

↑昔の写真。左から順に祖父、父、叔父、祖母です。

 

祖母は1922年生まれで93歳で亡くなりました。モダンで、手先が器用で、趣味も多く、ハーモニカや俳句、折り紙、裁縫などが好きで、ちょっとグルメでした。私がもの作りが好きだったり、古いものが好きなのは、祖母の影響もあります。実は、あの目玉の松ちゃんこと尾上松之助を映画館で観たことがあったそうですよ。さすが大正生まれ。どんな感じだった?と聞いたことがありましたが、その時はもう体が弱っていて、あまり話が出来ませんでした。もっと話したいことがたくさんあったのに、寂しいですね。

 

f:id:minepro-samuraimovie:20171101001008j:plain

↑目玉の松ちゃん。(Wikipediaより)

 

祖母は三船子(みふね)という名前なのですが、これは、祖母の父(私の曾祖父)がつけた名前だそうです。お葬式の時に知ったのですが、三船(さんせん)とは、「大鏡」という平安時代の歴史物語に登場する「三船の才・公任の誉れ」という話からとっているのではないかという話を聞きました。その話でいう「三船」とは、①漢文が得意な人 ②管弦(音楽)が得意な人 ③和歌を詠むのが得意な人、これら3つを指すそうで、「三船」の才能を持つような、どの分野でも優れた子に育ちますようにという願いがこめられているのではないかと、想像できます。これを聞いた時、凄い名前だなぁと感心しました。祖母は多分名前の意味を知らなかったのではと思います。祖母は確かに知的で器用な人でしたが、ちょっと凄すぎる名前で自分だったらプレッシャーに感じちゃうかも・・・?

 

幼いころ、祖母の家に遊びに行っては、手遊びをしたり、折り紙やお人形遊び、お手玉などで遊んだり、簡単な手芸や料理を教わることもありました。よく作っていたのは、白玉団子ですw。なんだかんだしゃべることも好きでした。内容はほとんど昔の話でしたが、何回聞いてもそんなに飽きないんですよね。不思議です。時々お泊りすることもあるのですが、日程が決まると、祖母はまるでホテルのオーナーとして迎えてくれて、ホテルの招待状を手紙で送ってくれました。お泊まりに行って、夕飯時になると、「ハイ、今日のお献立です。」と祖母手作りの夕飯のメニューを渡してくれます。ちょっとした演出なのに、すごく特別な感じがして、ドキドキしました。

  

f:id:minepro-samuraimovie:20171101001447j:plain

↑祖母が作ってくれたブローチ(多分石膏粘土でできている?) 

 

祖母はよっぽどのことがない限り、怒りませんでした。放任まではいきませんが、ずっと見守っていてくれます。富岡八幡宮に弁天池という池があるのですが、そこにずっと水が流れているところがあって、幼いころの自分は2時間くらいそこに入り浸って、ひしゃくで水をすくっては、流すのを繰り返していたそうです。祖母はやめなさいとは一切言わずに、私が飽きて辞めるまで、ずっと待っていてくれました。今から思えばすごいなと思います。りんごの皮むきをしたことがないと祖母に言うと、じゃあ教えてあげるから、やってごらんなさいと言われ、小学生の自分に包丁を持たせてくれました。私はドジなので、包丁で手を切ってしまうんですが、祖母はその時も声を荒げたりせず、落ち着いた感じで、普通に絆創膏を貼ってくれました。もし私の家だったらとんでもないです。そもそも危ないとか言って包丁は持たせてくれないでしょう。人によってはそんなに特別なことに思えないかもしれませんが、母方の祖父母と住んでいる私にとっては、父方の祖母の生活や雰囲気、話し方などが、家と全然違うので、少し憧れていました。絹ごし豆腐しか入っていない味噌汁でさえも、新鮮でお洒落に感じていたほどです。(家の味噌汁は具沢山なので)

 

美術に直接通じているわけではありませんが、祖母からたくさんヒントをもらいました。そのおかげで、少しずつ自分のセンスを磨いてきています。生前、祖母が「みわちゃん。おばあちゃんが死んだ後も、時々おばあちゃんのことを思い出してくれる?」と言っていましたが、もちろん今でもよく思い出します。よく祖母の家から帰るとき、いつもこう言って別れました。

さよなら三角、また来て四角。

・・・また会いたいなぁ。

 

今日はここまで。さよなら三角、また来て四角。

 

峰丸プロダクション
岡村峰和