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峰プロ初作品「たいむとりっぷ日本」制作エピソード(前編)

こんばんは。今回は、大学3年生の時に初めて制作した時代劇、「たいむとりっぷ日本」の制作エピソードを昨年の出来事を振り返りながら、お話ししたいと思います。文が長いので、前編・後編に分けました。どうぞお付き合い下さい。

 

 

「たいむとりっぷ日本」制作エピソード(前編)

2016年7月 バレエの発表会のために13キロ減量する。

え?バレエ?バレー?どっちのですか?時代劇研究してたんじゃないの?いやいや、球技の方じゃありません。踊る方のバレエ、クラシックバレエのことです。5歳から習っていたんですが、下手で本業にする気もなく、ただ踊るのが好きで、ずっと習っていました。なのでそれまでは、絵が好きな自分と、バレエが好きな自分と、時代劇が好きな自分、3つの自分が1つの体に潜んでいて、漂っていました。そんな中、7月に発表会に出ることになったわけですが、3演目出演することになり、そのうち2つは群舞、あと1つは男性とペアでグラン・パ・ド・ドゥという、大変な踊りをやることになってしまいました。

バレエをご存知の方はお分かりかと思われますが、一応説明すると、グラン・パ・ド・ドゥとは、4つの踊りで構成された踊りです。

  • アダージョ→男女2人で踊る。基本、ゆったりした音楽。
  • 男性ヴァリエーション→男性がソロで踊る。
  • 女性ヴァリエーション→女性がソロで踊る。
  • コーダ→男女2人で踊る。早くて盛り上がる音楽。映画でいうクライマックス的な。

全部踊ると、10分~15分くらいですね。私は「ドン・キホーテ」という物語の3幕に登場する主役のグラン・パ・ド・ドゥを踊ることになったわけです。

さて大変だ!男性に体を持ち上げられたりするので、重たくてはどうしようもありません。減量しました。ありとあらゆる手を尽くして痩せました。思い返せば、この時の自分は本当に狂っていて、周りからしたら迷惑で気持ち悪い奴だったと思います。バレエの先生にも変な目で見られました。どんどん孤立する自分が分かりました。(出たー!黒歴史!)

 

before→after

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写真だと分かりにくいかもしれませんが(化粧もしてるし)、痩せた時は顔がこけてしまって、顎が細く、下腹は皮下脂肪がなさ過ぎて血管が浮き出ていました。16年も続けていたバレエでしたが、この発表会で辞めることを決意しました。この舞台の為に自分の中でたくさんの犠牲を払ってしまい、その分結果は出ましたが、これ以上やる意味はないなと考えました。バレエは全然上手くなった気ではありませんでしたが、自分の中である程度区切りがついてしまったのかもしれません。

 

2016年9月 藝祭で作品を出展し、なぜかビューティー&ヘルシーアドバイザー3級資格をとる。

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以前の記事にも載せましたが、和室を作りました。タイトルは「切腹の間」です。(切腹ってw)時代劇を実際に作りたい気持ちがだんだんと膨らんできていて、実験的に撮影のセットを作るつもりでした。結局、上手くいきませんでした。

 

藝祭2日目あたりに、なぜかビューティー&ヘルシーフードアドバイザーの試験を受けに行きました。減量で得た栄養学や筋トレの知識を試したかったのですが、なぜに作品に力を注がず、遠回りになってしまうのでしょうか・・・。結局試験は受かりました。家族や友達にアドバイスできるくらいの資格は持ってます。って、どうでもいいか。

 

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藝祭後、体に異変が。

藝祭が終わり、1月に開催される進級展に向けて、作品の構想を考えていた時のことでした。

食べても食べても、お腹がいっぱいになりません。2時間以上かけてご飯を食べ続けていました。吐きはしないのですが、お腹がパンパンになって限界まで食べて、ようやく食べるのをやめます。お腹がいっぱいになると、異常に眠くなって、寝ます。起きるとまた食べます。まさに牛のような状態です。もちろん体重はリバウンドして、すぐ5キロほど戻りました。大量に食べては寝ての繰り返しで、どうにかしないとと思い、自己分析の為、紙に思ったことを書き出して、まとめようとしました。そうするとどうしても極論に辿り着いてしまいます。なんで生きてるんだろうとか、何のために大学に入ったんだろうとか、結局人間とはああなんじゃないか、こうなんじゃないか、などなど。宇宙とか、遺伝子とか、細胞とか、SFチックな妄想がどんどん広がります。

そうしているうちに、体が動かなくなってずっと寝たきり状態になってしまいました。何をするにしても面倒で、食べるのだけは止まらない。ただし面倒なので、家にあるものしか食べません。家にあるものといえば、お菓子ではなく大量の米を食べます。お風呂に入るのも面倒で、着替えもせず、寝巻きのまま、顔も洗わず、歯も磨かず、トイレも面倒で、ぎりぎりまで我慢します。そんな自分が嫌でしょうがなくて、涙が出ました。感覚としては、息をしているだけという心地です。なんのやる気も起きません。声を出すのも億劫です。

 

荷下ろしうつと過食症。治療開始。

結局、病院へ行って、うつ病であることが分かりました。主な原因は大幅な減量と、バレエを辞めたことでした。脳は頑張るとき、ドーパミンセロトニンノルアドレナリンなどの伝達物質を出すのですが、それが大量に出続けると、あるところで出なくなってしまうそうです。減量による栄養不足と、発表会の練習による疲労、長年の習慣だったバレエを辞めることによって、ついに体に異常が起きたというわけです。「荷下ろしうつ」とは、燃え尽き症候群と似たような感じです。

治療は毎日薬を飲んで、伝達物質のバランスを整えるようにします。うつの薬はだいたい2週間は飲み続けないと、効きません。なかなか動けるようにならなくて、1カ月くらい大学を休んでしまいました。その合間に出た課題の提出物もまともに出せませんでした。 

 

(後編へつづく)


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岡村峰和